離婚問題を考えるときに、最も悩むのは子供への影響だと思います。
夫婦が離婚して、シングルファザー・シングルマザーになった時、子どもは不幸なのではないか?
そう思い悩みますよね。
しかし、実は離婚することで子供にとって良いこと・メリットもあります。
親が幸せでないと、子どもは幸せにはなれませんからね。
今回のブログ記事は、子どもの幸せを大事にしたいけど、夫婦生活がストレスになっている人に読んでもらいたいです。
- 心理セラピストの友人の体験談
- 子育てハッピーアドバイスの明橋大二先生
- 社会心理学者エーリッヒフロムの著書
の内容をまとめて、個人的な見解を書きました。
悪影響ばかりではないです。
2020年は、【コロナ離婚】というキーワードまで登場しています。
離婚問題は大事な決断です。何でも相談してみましょう。
離婚が多い・増えている理由は?コロナ離婚とは何?
そもそも、特に日本で、離婚が増えている原因・理由は何でしょうか?
あなたが離婚を悩んでいるのは、なぜでしょうか?
具体的で細かな要因を挙げるとキリがありません。
各家庭で、色々な事情がありますよね。
1つだけ理由を挙げるとするなら、
愛する準備ができていないまま、結婚したからです。
離婚の原因は結婚、と冗談めかして言う人がいますが、あながち間違っていません。
愛する準備ができてないのに結婚するから、離婚してしまいます。
ちなみに、エーリッヒフロムは、人を愛するのは技術であり、大変困難なことだと言っています。
医師免許を取得したり、司法試験に合格するよりも、全然難しいことです。
ということは、離婚が多いのはある意味当然。
逆に、今までの離婚率が低すぎた(我慢しすぎた)と言えるのかもしれません。
また、2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で、「コロナ離婚」が増えているとも聞きます。
普段は一緒にいる時間が短いから家族でいられたが、長い時間一緒にいると喧嘩ばかり…
後述しますが、離婚して正解です。
仮面夫婦が、仮面を脱ぐことができたのです。
愛についてはこの後も触れますが、離婚の原因を知ったところで、悩みの解決にはなりません。
離婚問題が子どもに与える影響について、話を進めます。
離婚すると子供に悪影響を与えると言われますが…
一般的には、離婚は子供にとって悪いこと。
成長に悪影響を与えて、不幸にするから避けるべきだ、と言われます。
これは、本当でしょうか?
確かに、父親と母親それぞれの愛情を受けて、経済的にも不自由なく、のびのびとできる家庭なら、家族みんなで一緒の方が幸せでしょう。
父親が収入を稼ぎ、母親が家事をするという分担ができている場合、それが崩れると生活に支障が出る事情もあります。
自分が仕事に出て稼いでいる間、子どもは家で独りぼっち。
「かぎっ子」で寂しい思いをするのではないか?
また、「片親」という理由だけで、子どもが可愛そうな目で見られるのではないか、いじめに合うのではないかと心配する人もいますよね。
とにかく、離婚は悪いこと。
結婚して家族になると決めて子供を産んだのだから、責任を持って子育てするのが正義だ、という考え方にも一理あります。
ただ、こういう価値観は、表面的で、本質ではありません。
はっきり言うと、本当に「子どものため」「子供の幸せ」を考えるのであれば、離婚すべきです。
経済的に厳しいなら、国が最低限の生活を保障してくれます。
かぎっ子でも、学童保育や友人、地域の協力を得て、すくすくとたくましく、社交性を身に着けて成長する子も多いですよ。
- 夫婦仲が悪い
- 喧嘩が絶えない
- 暴力、DVがある
- 浮気している
- 信頼し合っていない
そんな家庭で育つ子どもの方が、不幸だと思いませんか?
「表面的に」喧嘩がなくて、きちんとしている風に装っても、家庭に流れるぎこちない空気感を、子どもは当然感じています。
子どもの感受性を、あなどらないでください。
言葉が話せない赤ん坊でも、大人の表情などから状況を理解しています。
いくら夫婦間で「こどものため」と言って、仲が悪いのを隠そうとしても、子どもは気が付かないふりをしてくれているだけです。
社会心理学者で19世紀最高の思想家ともいわれるエーリッヒフロムはこう言っています。
表面的な「一家団欒」の中にただよう緊張と不安の雰囲気は、はっきりと離婚するよりもずっと子供に悪影響を及ぼす。
親が離婚ることで、勇気を持って決断すれば耐え難い状況にも終止符が打てるということを、子どもは身をもって学ぶことができる。
つまり、離婚にはメリットがあるのです。
離婚するメリットとは何?子供にいい影響を与える別れ方
離婚するのは、子どもにとってメリットもあるのです。
良い影響を与える夫婦の分かれ方とは、どんなものでしょうか?
改めて、子どもにとって親が離婚するメリットは、
緊張感のある家庭環境から脱却できること、です。
そして、
親権を持った親から、新しい家庭として愛情を受け取れること、です。
この2つのメリットは、仮面夫婦を続ける何倍も、子どもにとって幸せです。
謎めいた雰囲気の中で暮らさなければいけない子供は、愛情を素直に受け取ることができず、自己肯定感が育まれません。
大ベストセラー「ハッピー子育てアドバイス」の著者・明橋大二先生も、子育てで一番大切なのは、本人の自己肯定感を育むことだとおっしゃっています。
簡単に言うと、細かな子育てテクニックよりも、親からの愛情が、大事なんです。
シンプルですね。
ここで大事になるのが、離婚の仕方・別れ方です。
絶望的な喧嘩別れを繰り広げると、子どもの中にトラウマを植え付けます。
夫婦間でどんなトラブルがあったとしても、子どもに対しては、なるべく穏やかに、そして正直に話をするのがいいと思います。
お父さんとお母さんは、ケンカして、一緒に暮らしたくない。
ただ、二人ともあなたのことを愛している。
これからはお母さん(お父さん)との生活になるけど、あなたのことがずっと大好きだからね。
子どもにとって、どんな親でも、親は親。
どちらが悪い、どちらが味方ということでなく、夫婦間の仲たがいで分かれることに決めたことと、あなた(子ども)のことを愛している、というのが伝わるような別れ方がいいのかもしれません。
子どもにとって何が幸せ?シングルファザー・シングルマザーの悩み
離婚してシングルファザー・シングルマザーになる場合、子どもにとって悪影響が出るのではないかと心配して悩む人も多いです。
しかし、大事なのは親からの本当の愛情を受け取れるかどうか、です。
もっと踏み込んで言うと、親自身が幸せかどうか、が大事です。
あなたが幸せじゃないと、子どもは幸せとは言えません。
親が幸せなら、子どもに愛情たっぷりで接することができて、子どもはハッピー。
片親だと…なんて不安に考えていると、それも子供に伝染します。
離婚してせいせいした!
自分が元気になって、思いっきり子供を愛そう!
そういう気持ちがあれば、子どもはきっと離婚という出来事を乗り越えて、幸せに成長します。
実際、子育てアドバイザーの明橋先生も、
シングルマザーでも何の心配もない。
大事なのは、親がイキイキとした姿を見せること。
豊かな愛情と、一生懸命な姿は、きっと子供にも伝わる、と言っています。
父親と母親がいる普通の家庭でも、
大事なのは、親自身がイキイキと生活して愛情を持って子供に接する余裕があるかどうか、です。
親が二人いるか、一人しかいないのか、なんて、小さな違いです。
シングルファザー・シングルマザーに育てられた活発で元気で素直な子は、世界中にたくさんいるのです。
芸能人でいうと、明石家さんまさんと、大竹しのぶさんの離婚。
あの人たちの離婚からは悲壮感を感じませんよね。
娘のIMARUさんからも、悲しさは伝わってきません。
シングル・片親の悩みは捨てよう
シングル・片親だと、必要以上に子育てに悩み、不安で、心配する人がいます。
少し、肩の力を抜いてみてください。
夫婦二人で協力しながら子育てしている人と比べると、
ひとりで生活維持と子育てを両立させないといけないわけですから、力が入るのは当然だと思います。
ただ、あなたは既によく頑張っているのではないでしょうか?
世間の人は適当なことを言うかもしれません。
父親がいないからわがままに…
母親がいないから愛情不足で…
片親だからしつけがなってない…
これらは、全部テキトーです。嘘です。
こんなうわさ話をしている人は暇人です。
そんなことよりも、自分自身が人生楽しいかどうかが大事です。
親の人生が楽しそうなら、子どもは楽しいです。
子育てに悩む人は、それだけ子供への愛情が強い証拠です。
肩の力を抜いて、一人の人間同士で、自然に子どもと向き合っていくのがお互いの幸せだと思います^^
離婚は子供にどんな影響を与える?幸せ・成長のために出来ること
今回のブログ記事では、夫婦の離婚が子供にとってどんな影響を与えるのか、まとめました。
一般的には、悪影響が心配されがちですが、
子どもの幸せ・成長のためには、親の心身の健康が不可欠。
仮面夫婦を続けてストレスをため込んでいると、
子どもにも家庭の謎めいた雰囲気は伝染します。
子どもは不安症になったり、うつ傾向が強くなったり、他人の親切を受け取れずに信頼関係を築けなくなります。
いっそのこと、はっきりと離婚した方が、子どもには好影響。
シングルファザー・シングルマザーでも、親が元気に愛情を注げるようになれば、子どもは今までよりものびのびと成長していくと言います。
コロナ離婚の増加も問題視されている中、
心理セラピストの経験談とともに、明橋先生の著書、エーリッヒフロムの著書を用いながら考察してきました。
いかがだったでしょうか?
離婚問題は人生の大きな決断であり、勇気が必要です。
一人で悩まず、相談してください。
また、父母両方がいた方が子供のため、という幻想の価値観を捨ててください。
親が幸せで初めて、子どもの自己肯定感・自己価値観も高まります。
ご質問などありましたら、お気軽にお問い合わせください。
経験豊富な心理セラピストの相談を紹介することもできます。
聞いてみるのはタダですから、一人で抱え込まないでください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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