新築住宅の購入を検討してモデルルームに入った時、無料のFP相談・ライフプラン相談をおすすめされることがありますよね。
- モデルルームの無料FP相談って何?
- メリット・デメリットは?
- 営業マンと組んでる?中立な立場?
といった情報を、ブログ記事にまとめました。
なぜ不動産会社の営業マンではなく、ファイナンシャルプランナーが登場するのでしょうか?
結論としては、住宅の営業マンとFPは、裏で話し合いをしています。
多かれ少なかれ、住宅を買わせる方向で話をしていることは間違いないので、心の底からあなたの人生を心配して相談してくれている訳ではないのです。
今回のブログ記事では、新築住宅の営業担当として勤務経験があり、なおかつFPの資格も保有している筆者が、業界の裏側を暴露します。
モデルルームでの無料FP相談って何?
住宅を購入するときって、モデルルーム・モデルハウスの見学に行きますよね?
そこで、「無料FP相談会」ってイベントがやってたりします。
※ライフプラン相談とも呼ばれます。
これって、何でしょうか?
物件の営業担当は、その物件を購入するときの
- 初期費用
- 物件価格
- 論を組んだ時の返済シミュレーション
をしてくれます。
FP相談というのは、
人生スパンでの収入と支出のプランを相談すること。
ファイナンシャルプランナーという資格を持った担当者が、あなたの収入と支出を総合的に考えて、アドバイスしてくれるのです。
具体的には、
- 私はこの物件を買っても問題ないか?
- 今の年収でいくらローンを組めばいいか?
- 返済はどのように進めるのがおすすめ?
といった、立ち入った話ができます。
- 今の年収
- 月々の支払状況
- 車の有無
- 子どもの有無
- 親の健康状態
などなど、総合的に判断して、将来にわたるお金の判断をするわけですね。
マンションや一戸建てを買うにしても、買わないにしても、一度考えてみるのは良いこと。
ただし、注意点があります。
モデルルームでのFP相談の注意点【気を付けて】
FP相談で資金計画を考えてみるのは、すごくいいことだと思います。
しかし、モデルルームでのFP相談には注意点があります。
それは、
住宅を購入する方向でアドバイスしてくること、です。
完全に中立的な相談ではないので気を付けましょう。
なぜそんなことが分かるかと言うと、実際に住宅営業の経験があるからです。
宅建も持ってますし、FPの資格も持ってます。
もっと悪く言うと、
住宅営業マンとFPがグルになって、物件を買わせようとしています。
※もちろん、一概には言えません。
素晴らしいFPさんも多いと思います。
営業マンとFPの裏側の仕組みを暴露
実際に不動産業界で長く勤めていた実体験をもとに、モデルルームでのFP相談について、裏側を暴露していきます。
業界関係者的には、知られたら気まずい話かもしれませんが…
FPの先生は、なぜモデルルームに来る?
そもそも、ファイナンシャルプランナーの先生は、なぜモデルルームに来るのでしょうか?
それは、自分がお客さんをもらうためです。
当然です。
FPの先生たちは、住宅購入を検討している人たちを、自分の保険営業のお客さんにしようとしているのです。
マンションや一戸建てを購入するかどうか迷っている人なら、将来、保険の相談もできるかもしれない…
そういうことです。
FPさんは、保険の契約をもらうことで、自分のお給料になるんですね。
モデルルームにいれば、飛び込み営業するよりも楽ちんです。
営業マンはなぜFP相談をおすすめしてくるの?
続いての謎、住宅の営業マンは、なぜFP相談をおすすめしてくるのでしょうか?
それはもちろん、
住宅を安心して買ってもらうためです。
もしくは、
もっと高い部屋を買ってもらうためです。
不動産会社の営業マンが、「家を買った方が良い」「賃貸よりこんなにお得」と営業トークすることは、当たり前です。
なので、お客さんとしては少し引きます。
そりゃ、営業マンはそう言うだろうけど、住宅ローンを借りるのは不安だよ…
という気持ちになりますよね。
そこで、(一応)第三者であるFPの先生とも資金相談をしてみることで、安心して買えるようになるのです。
ライフプラン相談をしてみた結果、
なんだ、もう少し高い部屋でも余裕がありそうだな、ということにもなるんです。
営業マンとFPはグルになっている?
言い方は悪いですが、住宅の営業マンとFPは、グルになっています。
そもそも、営業マンの方が、モデルルームにFPの先生を呼ぶんです。
それはマンションや一戸建てを買ってもらうため。
なのでお客さんが無料FP相談会をするときには、営業マンとFPは事前に相談をします。
- この人の年収は500万円くらい
- 家賃は8万円
- 家族構成は3人
- 性格は優柔不断
- 3000万円の部屋を買うか迷っている
といった情報を、FPにも知らせておくのです。
そしてFP相談会が終わると、今度はFPの方から営業マンに向けて報告をします。
- 資金面は問題ない
- 家を買うか実家で2世帯で暮らすか迷ってる
- 他の物件も検討中
といったような、営業マンも知らなかった情報を、FPが掴んでくることもあるんですね。
このように、営業マンとFPはタッグを組んで、お客さんに住宅購入をおすすめしてくるんです。
もちろん、FPにも責任感はありますから、
- この人は本当に資金的に厳しい
- 2000万円くらいの物件しか買えない
- 中古物件の方がおすすめ
といった報告をしてくることもあります。
このあたりは、不動産会社やFPが一流なのか、二流なのかで対応が違います。
本当にお客さんのためを思って営業する担当者だって、いますからね。
あまり不安になりすぎないでください。
ただ、裏でお互いに情報交換しているのは100%、事実です。
モデルルームでのFP相談に騙されないために【中立の担当者と出会う方法】
モデルルーム・モデルハウスでの無料FP相談では、住宅購入をおすすめする方向性が前提になっています。
「住宅購入を考えるより賃貸の方がおすすめです」
なんて言っては、商売あがったりですもんね。
もし、それが資金的には真実であっても…
だからこそ、我々消費者側は、モデルルームでのFP相談に対しては、そのあたりの思惑を差し引いて判断する必要があります。
もっと言うと、モデルルームでのFP相談ではなく、もっと中立公平なファイナンシャルプランナーと相談する方がいいわけです。
資金相談って結構流行っています。
市役所
地域の公民館
ネットでの無料相談
などなど、色々な場所でFP相談が行われています。
個人的におすすめする方法は、
【住もうよ!マイホーム】というサービス。
不動産会社と紐づかないFPと相談者をマッチングするサービスです。
中立的な、独立したファイナンシャルプランナーとの相談なので、安心感がありますよね。
予算はいくらなのか
住宅ローンはいくら組めるか
返済計画はどうしたらいいか
車のローンも残ってるけど大丈夫か
賃貸と持ち家どちらがおすすめか
といった人生におけるお金の悩みを、解決してくれるでしょう。
もちろん、FPの先生のアドバイスを鵜呑みにせず、自分で考えることが必要なのは言うまでもありませんが。
FP相談に騙されるな!営業マンと関係ないなんて嘘【資金計画は慎重に】
今回のブログ記事では、新築住宅購入の時におすすめされる「無料FP相談」について、情報をまとめました。
FP相談は人生スパンの収支計画
営業マンとFPは関係している
家を買う方向性で結論を出してくる
FPは飛び込み営業の代わりにモデルルームに来てる
おすすめは中立公平なFP
といったポイントに要約されますね。
ライフプラン計画を立てることは、個人的にはすごくおすすめです。
20代のうちに、一度でいいから、人生の収支について考えるべきです。
ただし、住宅購入時にモデルルームでFP相談をすると、家を買うのが前提で話が進んでしまいますので、要注意です。
モデルルームの営業マンの話とは距離を取って、
中立で公平で独立した、不動産会社とは関係のないFPの先生に相談しましょう。
身近にFP相談の機会がない場合は、
【住もうよ!マイホーム】を利用すれば、簡単に予約もキャンセルもできるのでおすすめ。
優秀で、お客さんのためになるアドバイスをしてくれる可能性が高いです。
もしもご不明点などありましたら、お気軽にお問い合わせください。
私自身も、宅建とFPの資格を所有してますし、
住宅購入
賃貸に出す(大家経験)
住宅売却
といった経験がありますので、何か相談に乗れることもあるかもしれません。
もう、会社勤めをしていないので、完全い中立・公平なのは私かもしれませんね笑
最後までご覧いただき、ありがとうございました。