遺伝子組み換え食品という言葉がありますが、実際に何の食材に使われているでしょうか?
日本は世界トップクラスの遺伝子組換え消費大国だなんて、知っていますか?
- 遺伝子組み換え食品とは?
- 遺伝子組み換え不分別とは?
- 遺伝子組換え原材料は何に使われる?用途は?
- 遺伝子組み換え表示制度の抜け穴?
- 日本人が食べてる注意すべき食品と危険性
このような疑問をお持ちの方に向けて、ブログ記事に情報をまとめました。
結論としては、大豆やトウモロコシや菜種が遺伝子組み換え食品として使われ、実は日本人はほぼ全員、遺伝子組換え食品を口にしています…
いや「遺伝子組換えでない」と書かれた商品を買ってるよ!という意識の高いあなたも、コーンスターチ・食用油・マーガリン・乳化剤が入った食品は、世の中にあふれています。
食の安全が叫ばれて久しいですが、今回のブログ記事では改めて遺伝子組み換え食品が何に使われているのか、その表示義務についても情報をまとめました。
遺伝子組換え食品とは何?品種改良との違いは?
ここ10年くらいでよく聞くようになった遺伝子組換え食品とは、何でしょうか?
消費者庁のホームページでも説明がありますが、
遺伝子組換え食品(GMO)とは、自然では交配しない生物から遺伝子を取り出し、植物に取り込むことで今までではあり得ない品種改良をした作物を作ることです。
例えば、害虫が寄り付かないトウモロコシや、雑草に負けない大豆などが開発されています。
食糧問題や環境保全のためにメリットになる面も大きいのです。
ここで品種改良との違いについて触れますが、
品種改良とは、あくまでも大豆なら大豆同士の種を交配させて、作り上げるものです。
除草剤耐性のある大豆、害虫耐性のある大豆を、交配していく過程を品種改良と言います。
つまり、人間が遺伝子に直接手を加えてはいないのです。
(ドラクエの配合と同じですね。)
日本は世界トップクラスの遺伝子組換え消費国!
実は日本は、世界トップクラスの遺伝子組換え食品の消費国なのです…
「え?遺伝子組換えって書かれた商品なんて買ったことないよ」
という人が多いと思います。(私もです)
しかし!詳細は後述しますが、遺伝子組換えと書かれていなくても、使われています。
そして日本のスーパーで買い物するなら、ほぼ絶対に、摂取しています。
日本で販売と流通が認められている遺伝子組換え作物は、以下8種類。
- トウモロコシ
- 大豆
- 菜種
- 綿
- パパイヤ
- じゃがいも
- てんさい
- アルファルファ
上から書かれた4種類は、日本でかなりの量が使われています。
まじで知らなかった。いつの間に食べてるの?
※日本では遺伝子組換え食品の商業栽培はされていません。
裏を返せば、実験的に、試験的に、栽培されているということです…
遺伝子組換え食品が使われる食材とは?何に使われる?
遺伝子組み換え食品は、どんな食べ物に使われているのでしょうか?
トウモロコシ・大豆・菜種・綿の4つは、流通量が多いです。
一番よく使われているのは「食用油」です。
「食用油脂」「食用植物油」とか書かれていたりもします。
この原材料は、遺伝子組換え作物の可能性が高いです。
その他にも、
- コーンスターチ
- 果糖ブドウ糖液糖
- 水あめ
- 乳化剤
- カラメル色素
- 加工でんぷん
- マーガリン
- 調味料(アミノ酸等)
などなど、食べ物の裏側の原材料表示の部分でよく見られるものには、たいていGMO食品が使われているのです。
衝撃的な事実…じゃないですか?
私は意外と?食の安全に意識が高い方なので、
普段から裏側の原材料表示を気にしています。
はっきり言って、日本のスーパーで売っているほとんどの加工食品・お菓子・パン・ジュースなどは、遺伝子組み換え作物が入っています。
普通に買い物していたら、避けるのは無理なレベル。
市販のおいしいお菓子は、BIOシリーズでないと、ひとつも食べられません。
日本の遺伝子組換え食品表示制度は抜け穴だらけ!表示義務なし
日本の遺伝子組換え作物に対する表示制度・表示義務には、抜け穴がたくさんあります。
だから、意識してないうちに口にしているのです。
「遺伝子組換え食品表示制度」というものが定められていますが、
実は加工食品や添加物には、その表示義務がありません。
大豆を例にとると、納豆・豆腐・味噌には表示義務があります。
しかし、遺伝子組換え大豆を使った食用油・乳化剤・マーガリンなどは、表示義務がないです。
さらに、遺伝子組換えの表示義務があるのは、
「重量順で上位3品目」しかも「重量に占める割合が5%以上」だけに限定されています。
逆に言えば、原材料表示の4番目以降のものは、遺伝子組換え食品を使っていても、書かなくてOK。
そりゃ、企業からしたら、あえて書かないですよね。
消費者の不安をあおるだけです。
売れなくなりますし。
ちなみに、遺伝子組換え作物を飼料に食べまくった牛さん・豚さん・鶏さん。
食肉・乳製品・卵なども、もちろん表示義務はありません。
ちなみに、EUは表示制度がかなり整備されています。
全ての食品に対して、そしてすべての原材料に対して、表示義務があるのです。
さすがです。
そのため、基本的にはEUでは遺伝子組換え作物の流通が少ないのです。
韓国や台湾でも消費者の権利を守るために、表示制度を見直していますが、日本は企業側が有利になる抜け穴ばかり…はあ。
「遺伝子組換えでない」という表示の意味は?
日本でも「遺伝子組換えでない」という表示を見ることがありますが、これはどういう意味でしょうか?
これは意味はそのまま、遺伝子組換え食品を使っていないですよ、ということ。
表示は任意ですが、企業は積極的に書いています。
例えば、
- 豆腐
- 納豆の大豆(タレには使ってるかも)
- しょうゆ
- 味噌
などには、よく書かれていますよね。
主原料なので、遺伝子組換え表示義務があります。
目に見える部分では、使わないですよね。
そして遺伝子組換えでないというのは、任意表示にも関わらず書いてきます。笑
イオンの食パン「毎日の食卓」に遺伝子組換えが使われている
そもそも私が興味を持ったのは、イオンの安い食パン「毎日の食卓」の原材料表示を見た時でした。
以下のように書かれていました。
マーガリン(大豆)・イーストフード(とうもろこし):遺伝子組換え不分別
(遺伝子組換え原材料が含まれる可能性があります)
なるほど。
原材料にはマーガリンとか、イーストフードとか書かれていても、その原料に遺伝子組み換え食品が含まれている可能性があるということですね。
遺伝子組換えが使われていること自体は残念でしたが、イオンがこのようにわかりやすく表示していることについては、大いに評価します。
普通、書きません。義務はないから。
下手に隠さずに、正直に公開する姿勢は「食の安全」を担う大企業として素晴らしいです。
大きなイオンだと、BIOコーナーがあります。
有機栽培食品・オーガニック食品・BIOのお菓子など、少し割高でも安全な食品が買えます!
イオンはバイオマスビニール袋を有料販売にしたのも早かったし、食の安全と共に環境への意識も高いので好きです。
安いだけでないイオン、応援しています。
遺伝子組換え不分別とは?
イオンの食パンに書かれていた「遺伝子組み換え不分別」とは何でしょうか?
これは、もしかしたら遺伝子組み換え原材料が含まれているかもしれません、という意味です。
これが書いてあるということは、普通に考えれば遺伝子組み換え食品を使っているということですよね。
その方がコストが安いはずですから…
遺伝子組換え食品の危険性・悪い影響は?
日本人ならほぼ全員口にしている遺伝子組換え食品ですが、安全性・危険性はどうなのでしょうか?
私は何となく嫌だな、体に悪影響だろうと思っていましたが、今回、検索してみました。
専門家の多くの意見をまとめてみると、人体に害を与える影響は少ないそうです。
- 厳しい検査を行っているのでアレルギーは起こらない
- 危険な作物は市場に流通しない
- 遺伝子組換え食品は長い研究機関があり、安全性を確認している
- 実績がないので健康への悪い影響は今後も検証が必要
世界保健機関(WHO)や米国科学・技術・医療アカデミーなどの専門機関でも、
GM作物の安全性は担保されています。
ノーベル賞を受賞した多くの科学者も、遺伝子組換えの安全性を認めているんだとか。
人体への悪い影響・危険性については明確な根拠がないのです!
それでも、「100%安全とは言い切れない」「自然なものではない」というだけで十分に怖いですが。
意識の高いEU各国を中心に、今でも世界中で反対運動が行われています。
【遺伝子組換え食品】使われる食品と表示制度の抜け穴!悪い影響はないが…
今回のブログ記事では、遺伝子組み換え食品について情報をまとめ、どんなものに使われているのかをまとめました。
いかがだったでしょうか?
- 遺伝子組換え食品は普通に使われている
- 食用油、コーンスターチ、マーガリンなどなどキリがないほど
- 遺伝子組換え表示制度には抜け穴ばかり
- GM作物に危険性はなく、身体に悪い影響はない(と研究報告がある)
といった内容でしたね。
私の場合は、イオンの食パンの原材料表示の欄を見て、興味を持ちました。
しかし、世の中にはそのような正確な表示がないまま、遺伝子組換え原材料が使用された食品が数多くあります。
というか、お菓子なんてほぼ全商品に使われています。
人間も、自然に生きる動物であったのに、DNAを無理やり変えて出来上がった食品。
これが自然にとって、人間の体にとって、良いものであるはずがありません。
品種改良とは明らかに違います。
具体的な危険性は専門家の意見を参考にするしかありませんが、我々消費者は、少なくとも正しい情報を知り、食の安全に興味を持つことが大事かと思います。
知る権利くらい、欲しいですよね。
自分の体は自分で大切にしましょう。
安い食パンと、無添加の食パンと、100円以上違います。
しかし、自分の身体の健康を守れるのであれば、安いものではないでしょうか?
いかが思われますか?