要領が悪い…頭が悪い…そんな自分が嫌いで、とても生きづらい。
そんな悩みを抱える人は、少なくありません。
- 要領が悪い人の特徴って?
- 要領が悪いと生きづらい…?
- なぜ自分は要領が悪いのか、その原因は?
- 要領が悪い自分が大嫌い…治し方は?
- 天才は要領が悪い。要領が悪い人ほど成功する?
このような内容を、ブログ記事にまとめました。
先に1つ目の結論を言います。
「要領が悪すぎて周りに迷惑をかけてばかり…すぐ怒られる」という人も、原因と治し方を知ることで、少しずつ要領良く変わっていくことができます。
しかし、さらに先の結論は「要領が悪いって、天才の要素でもある。生まれつきの個性だと思うのが大切」ということです。
実はこの記事を書いてる私は、「要領が”良い”」と言われて生きてきました…。
確かに学校でも会社でも問題を起こさず、「生きやすい」という側面はあったでしょう。
しかし、私はとても後悔しています。
「なぜあんなに要領よくやってきてしまったのだろう…本当の自分の個性ってなんだろう…」という悩みを抱えてきたのです。
記事の冒頭から、意外なことを書いてしまいました…。詳しくは後半で述べます。
前半部分では、「要領が悪いと生きづらい」という点を深掘りして、その改善方法も書いていきます。
最後まで読んでいただくことで、「要領の悪さを治す方法」がわかりますし、さらに「要領が悪い自分に自信を持てる」ようになるかもしれません。
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要領が悪いってどういう意味?特徴3つ
そもそも「要領が悪い」ってどういう意味でしょうか?
おおむね「状況に合わせて人間関係や作業内容を適切に処理するのが苦手」という意味合いだと思います。
要領が悪い人の特徴は、以下3つ。
- 柔軟なコミュニケーションが苦手
- ミスが多くて色々とうまくいかない
- 複数のことを同時に処理できない
もうすこし詳しく見てみましょう。
柔軟なコミュニケーションが苦手
まずは「人間関係における要領の悪さ」について。
学校や職場、友人との集まりなどなど、他人とのコミュニケーションが苦手と感じる人が多いです。
- ボケやツッコミができない
- 他人に頼ることができない
- 気楽に話すことができない
- 口下手で自己主張ができない
嫌なことを断れず、他人にうまく利用されてしまったり、自分の悩みを誰かに相談することができなかったり…「生きづらい」と思うことが多いと思います。
いつも問題を1人で抱えてしまい、後になって怒られたり、「使えない」と思われたり…辛く悲しい想いをしていることでしょう。
ミスが多くて色々と上手くいかない
要領が悪い人の2つ目の特徴は、ミスが多いこと。
うっかりミスもあれば、重大な間違いを犯してしまうこともあります…。
また、ミスがなくても効率が悪く、「なにかと上手くいかない…」という声も多いです。
勉強・受験・就活・仕事などなど、要領よくこなすことができないと、「自分は能力がないダメな人だ…」と嫌いになってしまいますよね。
複数のことを同時に処理できない
要領が悪い人は「複数のことを同時並行で処理すること(マルチタスク)」が苦手な傾向があります。
ひとつのことに集中してると、他のことを忘れてしまう。期限がある3つのタスクがあるのに、1つずつしか対処できない。いくつもの課題を抱えてると、焦ってしまうし、どれもうまくいかない。などなど…。
逆に言うと、ひとつのことに集中するのは得意だったりします。
ちなみに世間の価値観とうまく馴染まない人が「社不」と呼ばれるの…ご存じでしょうか??
▶社不とはどういう意味?「社不診断」をして仕事/生き方まで考えてみた
要領が悪いと生きづらい…?
日本の社会って、要領が悪い人にとっては「生きづらい…」と感じることでしょう。
- どことなく会話のテンポが合わない…と思われる
- 仕事ができない人…と評価される
- 受験、就活、日々の業務などがうまくいかない…
辛いですよね。
マジメに、地道に、努力して頑張ってるのに、「要領」という訳の分からないもののせいで、生きづらいなんて…。
でも、「要領」って生まれつきで決まってる訳ではありません。
後天的に、練習で、少しずつ治すことができます。
要領の悪さについて、その原因と治し方を見ていきましょう!!
要領が悪い人…たった1つの原因とは?
要領が悪い人の原因は、「生まれつき」ではなく、「全体バランスを見る力」にあります。
このたった1つの力が、「要領の悪さの全て」と言えるかもしれません。
【具体例】受験合格のための「要領」
すこしイメージしやすくするために、「受験」を想定してみましょう。
受験に合格することを目標とした時に、「どのように全体バランスを見通していけるか」が大事なのは、なんとなく分かるでしょうか?
例えば、要領の悪い人は、こんな感じかもしれません↓↓
- 英語の教科書を最初から読み始めて
- 英語の問題集を最初から解き進めて
- そうだ、数学もやらないと
- 数学の教科書を最初から読み進めて
- そうだ、国語もやらないと
- 国語の教科書を最初から読み進めて
- どうしよう、どの教科も時間が足りない
- 問題集が最後まで終わってないし、過去問やる時間がないな
- テストの点数は全然伸びず、受験がうまくいかなかった
一方、要領の良いひとは、こんな感じで受験対策します↓↓
- 志望校の過去問を分析してみよう
- ふむふむ、こういう問題が解けるようになればいいのか
- 受験本番まではあと1年か。おおまかにスケジュールを組もう
- 英語は得意だから、苦手な数学に時間を確保した方がイイな
- 問題集で言うと、ココとココを重点的に解いてみよう
- 問題が解けないから、教科書を使って理解しよう
- 過去問を何度も解いてたから、対策はバッチリで合格!
いかがでしょうか?
「全体バランスを見る力」に、大きな違いがあるのが分かりやすかったと思います。
要領の悪い人は、「全体」を見る前に、「部分」に集中してしまう。
要領の良い人は、「部分」に入る前に、「全体」を見て、しかもゴールとスケジュールを明確にしていますね。
これは仕事でも同じですし、ある意味では人間関係でも同じです。
人間関係でもバランスを見る
人とのコミュニケーションにおいても、要領の良し悪しは「全体バランスを見る力」によって左右されます。
その場の人間関係のバランスを把握したり、その人の機嫌を把握したり、会話の流れを把握したり…いわゆる「空気を読む」ということができると、要領よくコミュニケーションできます。
素直に「すみません。前も教えてもらったと思いますがミスしたくないので…念のためココを教えてもらえませんか?」とか、言えます。
半分冗談で「なるほど、さすが課長になると違うな~」といったお世辞も、言えます。
しかし、要領が悪い人は「全体の空気を把握するのが苦手」なので、円滑なコミュニケーションに頭を悩ませてしまうのですね。
以上、要領が悪い原因は「全体バランスへの視点が欠けてること」だということが、少しは伝わったかなと思います。
要領が悪くて自分が嫌い…治し方は?
というわけで、「要領が悪くて自分が嫌い」という人も、治し方が分かりましたね。
ズバリ、「全体バランスを意識すること」で、要領の悪さは改善できます。
いきなり人間関係のバランスを意識するのって難しいと思いますが、例えば「今やってる作業って、会社にとってどんな意味があるんだろう」と考えてみるのはできるかもしれません。
例えば、今やってる「Excelで顧客データをまとめる」という仕事は、
- 営業部門に指示された仕事で、
- どんな営業が効果的なのかを分析するために使われて、
- つまり会社の売上をさらに伸ばすための仕事なんだろうな、
- そういえばウチの会社ってどのくらい売り上げてるんだっけ?
- 競合他社と比べてどうなんだろ?
…というカンジでしょうか。
ひとつの手元の作業から、どんどん視点を「上にあげていく」というか…「抽象的にしていく」というか…「全体バランスを見ようとする」というカンジです。
うまく伝わるとイイのですが…難しいですね(^▽^;)
先ほどの受験の具体例で言えば、「英語の教科書を1ページ目から読み進めるのではなく、まず過去問を見てみる」ということになります。
「全体バランスを見ること」を心がけるだけで、少しずつ要領の悪さは改善され、要領が良い人に近づいていくことができます。練習すれば、きっとできるようになります!
【体験談】要領が”良い”人だった私が、悩んでいたこと
冒頭で触れましたが、正直、私は「要領が良い人」でした。
- 他人とのコミュニケーションが上手
- 自分が何を求められてるかが分かる
- やるべきことはやり、やらないでいいことはやらない
↑このような特徴がありました。
もしかしたら、「要領よく生きられたらラクだろうな」と思われるかもしれません。
確かに「ラク」だった面はあります。
しかし、「相手に求められてることが分かるから、それをしてあげる」という要領の良さは、裏返すと「いつも相手が求めてることに敏感で、自分をそれに合わせる」という薄っぺらさになります。
もっと言えば、「八方美人」「世渡り上手」「腹黒い」「効率主義」「自分がない」みたいな、ネガティブなイメージ。
(自分で言うのも気持ち悪いですが…)会社でもわりと人気者で、業務上の評価もそこそこ高い。でも、どこか内心で「相手に好かれることばかりして、自分の責任を回避をしてるな」という引っ掛かりがありました。
受験もうまくいったし、就活も、仕事も、友人関係もうまくいってた。
それでも「本当の私って、なんだろう…」と悩んで、正直、今では要領よく過ごしてた時期を後悔しているくらいなのです。
天才は要領が悪い?個性・才能のひとつとして認めて!
実は、天才と呼ばれる人たちには要領が悪い人が多いです。
例えば、Apple創業者のスティーブ・ジョブズ氏は典型的。
周りの人とは口喧嘩してばかりだし、自分のこだわりを最後まで曲げずに周りに迷惑をかけるし、ひとつのことに没頭して周りが見えなくなるし、滅茶苦茶なスケジュールを組んだり、勘違いやミスも多かったり…。
しかし、その「要領の悪さ」が個性・才能として突き抜けていたため、彼は天才と呼ばれ、世の中を大きく変える製品を作り、いつしかカリスマになっていました。
要領が悪いということを裏返すと、
- 周りが見えなくなるほどひとつのことに集中できる
- 全体バランスよりも、こだわりを追求できる
- 何事にも真面目で几帳面で丁寧
- 想像力に優れていて、知的生産やモノづくりが得意
- 辛いことに対して悩み、改善することができる
- 自分一人で取り組もうとする責任感がある
という長所・メリットになります。
要領の悪さを治す、改善するという心がけで「生きやすくなる」というメリットを受けつつも、自分の大事な個性のひとつとして認めてあげるのはいかがでしょうか?
「要領が悪い自分が大嫌い」ではなく、全体バランスを意識して「要領良く生きられるようにもできるが、要領の悪さはメリットにもなる個性として残す!」という考え方がいちばんステキかもしれませんね。
要領が悪い人に向いてる仕事
ひとつのことに集中できるという特徴を持つ「要領が悪い人」に向いてる仕事には、以下のような業種があります。
- 職人、アーティスト
- 小説家、作家
- 料理人
- エンジニア
- 自動車整備士
- 農業従事者
- システムエンジニア
- 研究者
- 大学教授
- 薬剤師
ある意味で、要領の悪さを活かせる職業があるのですね。
【まとめ】要領が悪くて生きづらい…自分が嫌いな人は治し方&メリットを知っておいて
今回のブログ記事では、心理セラピスト講座で習った内容をもとに、「要領が悪い人」に向けて考えをまとめてみました。
視野が狭い…頭が悪い…人付き合いが悪い…などなど、
要領が悪いことはデメリットとして捉えられ、実際に「生きにくいな…しんどい」と悩んでる人は多いです。
「全体バランスを意識する」ことで、要領の悪さは改善することができますし、逆にとらえれば数々のメリットにもなります。
マルチタスクができる要領の良い人にとっては、バランスを考えずにひとつのことに没頭するのは苦手なのです。
「要領の悪い自分が嫌い」と悩むのではなく、どのように改善して、どのように活かせるかという考え方で、前向きに捉えなおせるとイイですよね。
今回のブログ記事が、悩みを小さくするきっかけになっていれば幸いです。