中国・北京旅行中、大好きな杏仁豆腐を食べたかったのですが、検索しても出てきませんでした。
中華料理が発祥の本場デザートじゃないの?
- 杏仁豆腐とは?
- 杏仁豆腐って中華発祥じゃないの?歴史は?
- なぜ中国には杏仁豆腐がメニューにない?
- どこで本場の杏仁豆腐を食べれる?
といった情報を、ブログ記事にまとめました。
北京のレストランで探しても、メニューに杏仁豆腐がないのです…
本場中国の杏仁豆腐を食べたかったのに…(;’∀’)
実は、杏仁豆腐は薬膳料理が発祥で、その後中国ではあまり普及しなかったとか。
日本で流行したものが、中国に「逆輸入」されたデザートらしいです。
今回のブログ記事では、なぜ中国に杏仁豆腐がないのか、そもそも杏仁豆腐は中華料理なのか、歴史や発祥地をまとめて紹介します!
そもそも杏仁豆腐とは?
そもそも、杏仁豆腐とは、何のことでしょうか?
まず、杏仁とは、杏(アプリコット)の種のこと。
これを粉末にして甘くしたものを杏仁霜(きょうにんそう)と呼びます↓↓
この杏仁霜に砂糖・牛乳・ゼラチンなどを加えて出来上がるのが杏仁豆腐!
最近では杏仁霜と同じ風味のアーモンドエッセンスで代用しているものもあります。
これを見て分かるかもしれませんが、杏仁って、薬膳・漢方の一種なんですね。
杏仁は、肺と腸を潤す働きがあって、ぜんそくを治す薬にも使われていたそうです。
薬膳スイーツ・漢方デザートだったなんて知らなかった…!
ちなみに、杏仁豆腐は英語だと「Apricot tohu」です。
薬膳料理ということは、やはり古代中国4000年の歴史の賜物なのでしょうね。
しかし、なぜ北京のレストランには杏仁豆腐がないのでしょうか?
杏仁豆腐は中国にない…なぜ!?
杏仁豆腐のルーツはやはり薬膳文化が発達していた中国のようです!
しかし、前述のとおり、北京の中華レストランには杏仁豆腐がないのです。
北京旅行中に、ネット検索で杏仁豆腐が食べられるレストランやカフェを探しましたが、
店員さんに聞いても「没有(メイヨウ)」と言われるばかり。
「杏仁豆腐は中華料理の有名デザートですよね?」
と聞くほどの中国語は持ち合わせていないので、結局本場の杏仁豆腐を食べれないまま帰国したのです。とほほ。
しかし、なぜこんなにも中国では、杏仁豆腐を食べられるところがないのか?
もう少し調べてみると、「現代の中国人は杏仁豆腐を食べない」という説が出てきました。
中国発祥の杏仁豆腐…なぜ本場から消えた?
(↑クリックできます!引用:楽天市場)
杏仁豆腐のルーツは中国なのに、なぜか杏仁豆腐が中国のレストランにはありませんでした。
理由は簡単、中国の薬膳料理が発祥だが、中国では流行してないからです。
え。中華料理の定番デザートじゃないの…?
私が調べた限りでは、
杏仁豆腐の歴史は中国から始まっていますが、現在の中華料理では定番ではないです。
だから本場だと思っていた中国にも杏仁豆腐がないのです。
杏仁豆腐は、前述の杏仁(きょうにん)という薬膳を基にして作られた薬膳料理でした。
清の時代には宮廷料理のデザートとして皇帝にも食べられたそうです。
発祥は中国なのに…中国人には杏仁豆腐は広まらなかった
しかし、その後一般には広く普及せず、中華料理ではあるが、レストランでは提供されないデザートになってしまったそうです。
だから、中国人の中には杏仁豆腐ってどんなものか、知らない人もいるらしいです。
中国にとっては、逆輸入の文化というか。
中国を手離れして、外国で根付いた独自文化というか。
日本人はわりと好きですよね、杏仁豆腐。
私もよくコンビニなどで買ってしまいます↓↓
甘いけどすっきりプルプルで、その独特の味わいが大好きです。
てっきり中華の定番デザートだと思ってましたが、本場の中華料理屋にはないのです。
不思議。
【歴史】杏仁豆腐が日本に伝わったのはいつ?
中国では三国時代から作られていたという歴史ある「杏仁豆腐」ですが、日本にはいつ伝わってきたのでしょうか?
歴史としては、室町時代の書物には既に「杏仁」と書かれていたようです。
ただ、このころはおそらく薬膳料理として食べられていたのでしょう。
近代だと1920年代には杏仁豆腐の作り方などが新聞で取り上げられているようです。
当時は、杏仁豆腐はひし形にカットされ、みつまめやフルーツポンチと一緒に食べるのが主流でした。
(※今もそうやって食べますが)
杏仁豆腐のデザートとしての歴史は結構浅い?
杏仁豆腐が単品のデザートとして食べられるようになったのは、ここ20年くらいなのかもしれません。
↑ 森永乳業の杏仁豆腐も、2004年にカップ型の「濃いリッチ杏仁豆腐」を販売開始したようです。
今の日本では、若い女性を中心に大人気のスイーツ。
有名なラーメン屋などでも杏仁豆腐がデザートメニューになってたりしますよね!
フルーツを添えて、フルーツポンチのように食べるのも定着しています。
杏仁豆腐を中国・北京で食べるなら?
先ほど書いた通り、杏仁豆腐は中国では全然、はやってないです。
ルーツ・本場は確かに中国にあるのに…
そんな中、北京で杏仁豆腐を食べられる店を見つけました。
北京の「四川飯店」です。
日本人ツアー客も訪れる定番の中華料理屋さん。
しかしお察しの通り、日本人の要望に応えて作った「逆輸入」杏仁豆腐です。
杏仁豆腐が人気の店ではなく、デザートのひとつ、という感じです。
だから味も、普通なんだとか。
中国で杏仁豆腐を探すのは諦めた方がよさそうですね。
杏仁豆腐・天津飯・ウーロン茶は逆輸入中華?
杏仁豆腐以外にも、中華料理っぽいけど逆輸入のものがあります。
- 天津飯
- 冷たいウーロン茶
です。
サントリーの烏龍茶も、中国で温かいお茶として飲まれていた烏龍茶を、冷たくして販売したもので、日本発祥。
今では中国人も普通に飲んでいます。
あと天津飯も、もともとは中華料理ではないらしいです。
ドラゴンボールの鳥山明先生もびっくり?
もともとは日本の中華料理屋さんで発明されたものが流行して、中国に逆輸入されたとか。
中華料理屋さんが本場を超えて、オリジナル商品を生み出したわけですね。
食事の文化って面白い!
世界のどこかには、日本料理屋で出されている、その国オリジナルの商品があるのかもしれません。
それを逆輸入して、日本のレストランで食べるようになったらさらに面白い!
杏仁豆腐は薬膳!中国発祥デザートだが中国にはない。
(↑クリックできます!引用:楽天市場)
今回のブログ記事では、中国で本場の杏仁豆腐を食べようと思っていた私が、なぜか現地で杏仁豆腐を一度も食べられなかった経験を元に、調査した内容です。
そもそも杏仁豆腐とは、ルーツは中国で間違いないのですが、それは薬膳料理としてのもの。
デザートとしての杏仁豆腐は日本で流行したものなのです。
中国の本場の中華料理レストランでは見かけません。
美味しいのにな。
中華料理で食べたいものをピックアップしてグルメ旅行をしてきましたが、ついに杏仁豆腐(あと四川刀削麺)は食べられないまま終わりました。
中国で本番の杏仁豆腐を食べたいと思ったあなた、この記事の内容が少しでも参考になれば幸いです。
北京の個人旅行、たのしかったです↓↓
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