平成生まれの若者世代は、「会社の飲み会なんて時間の無駄」という意見を持つ人が多いです。
「私、先に帰ります」「お先に失礼します」といって飲み会を断る若手社員がいると、年配の社員は、きっとこんなことを言います。
- けしからん
- 古き良きコミュニケーション方法なのに
- 若者は何を考えているか分からない
- 腹を割って話そうじゃないか
- 飲みニケーションが大事なんだ
- ゲームばかりして近頃の若者は…
どれも、本質的ではない。
若者が「飲み会の時間は無駄だ」と判断するのは、ある意味では正論。
私は脱OLしましたが、数多くのお付き合い飲み会に参加してきました。
社外の重役との接待であったり、社内の重鎮との意見交換会であったり、そういう飲み会は令和の現代でも意味があると思います。
しかし、社内の同僚同士で愚痴を言い合うような「昭和的飲み会」「飲みニケーション」は、ほんとに時間がもったいないです。お金も時間も無駄すぎ。
※ちなみに、実業家の出口治明さんの本に「コミュニケーションは業務時間中に行うのが上司の役割であり、飲みニケーションしないと意思疎通できないなら退職すべき」という表現があったのを覚えてます!!
…めちゃ正論で、笑いました。笑
↑この本だったか忘れましたが、出口さんの本は全部面白いです。
私はもう若者ではありませんが、以下、若者の意見を代表して書いていきます。
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【若者目線】会社の飲み会って時間の無駄
まずは、若者の視点を考えます。
「会社の飲み会って時間の無駄なんで、お先帰りま~す」
このような考え方の若手会社員が増えていると聞きます。
飲み会に参加している人の中にも、内心、時間がもったいないなと感じている人は多いと思います。
飲みニケーションなんて「きらい」「ダサい」「無理」「耐えられない」「パワハラ」といった意見も。
職場の飲み会の意味って?
入社直後とかは、まだ意味があります。
知り合いの社員もいないし、会社の雰囲気とか、誰が偉くて、誰が信頼できて、誰を真似すればいいのか、わかる。
飲み会がきっかけで知り合いになり、会社での過ごし方というか、働き方が変わるような出会いもあるかもしれませんからね。
でも例えば、入社3年目の社員はどうでしょうか。
だいたいルーティーンの仕事には慣れて、人間関係や社風も理解した。
それでも週に何回も同僚に飲み会に誘われる…
- 月曜日は若手会
- 水曜日は現場の上司と
- 金曜日は部門の飲み会
それに合わせて、夏には暑気払い、冬には忘年会や新年会…
客観的に見て、会社に自分の人生の時間を捧げすぎでしょう。
会社の同僚とそんなに飲み会に行く意味が分からなくなっても当然。
しかもお金も無駄
しかも、たいして美味しくもない居酒屋で、3000円とか5000円とかの会費で飲み会するのって、お金も無駄。
「えぇ~そんなに高いの?」と何度思ったことか…。
若手の頃は会費が優遇されたりしますけど、それでも自分の好きな店で食べたい。汗
【会社の目線】飲み会はコミュニケーション…飲み二ケーションだ!
ちょっとベテランの社員からすると、飲み会とはコミュニケーション手段であり、いわゆる「飲み二ケーション」である、という考え方もあります。
ちょっとは、理解できます。
お酒と食事を楽しんでいると、普段、業務を遂行している時とは違う顔が見えたりして、コミュニケーションが深まります。
日常の業務には、多少の不満がつきものですから、お酒の席で愚痴を語り合うのも精神衛生上メリットがあるのかもしれません。
もしくは、真面目なアツい目標や会社理念など、
普段は恥ずかしくて言えないような真面目な話も、飲み会の席でなら言えるのかもしれません。
そういう意味では、飲み会が全て無駄だとは言いません。
貴重なコミュニケーションの場だということも、理解できます。
だからこそ、飲み会を断る社員の心が分からない。
その心理が理解できないから、批判的になってしまう。
繰り返しますが、分からないではないです。
お酒の力を借りないとコミュニケーションできないの?
でも、きっと若者はこう思っています。
「お酒の力を借りないとコミュニケーションできないの?」
「愚痴は誰にでもあるけど自分の内側で解消しようよ」
「何を考えてるか理解する気あるのかな」
私は、このような若者の意見に納得します。
激しく同意です。
まあ、そういう若者に限って、ちょっと斜に構えているというか、生意気で世間知らずな面もあるのですけどね…
でも、ある意味では正論。
腹を割ってコミュニケーションしたいなら、業務時間中にすればいい。
改善点に気が付いていて愚痴があるなら、上司に面と向かって提案したらいい。
若者の気持ちが理解できないなら、仕事を通してさりげなく聞いてみたらいい。
そういう地道で地に足の着いた方法ではなく、
安易に「飲み会=コミュニケーションの場」という発想になっているのが、昭和的飲み会です。
出口治明さんも「コミュニケーションは業務時間中に行うのが上司の役割であり、飲みニケーションしないと意思疎通できないなら退職すべき」と言ってましたね。
昭和的飲み会とは何か?
私の造語ですね、昭和的飲み会。
ちょっと、自分の中でハマったキーワードなんで、定義してみます。
- おなじみのメンバー
- 知っている顔ばかり
- 愚痴や噂話
- 酔っぱらって楽しいだけ
- カラオケに行きたがる
- 1時間で終わらない
多分、あるあるですよね。
参加しても、自分の価値観や出会いが広がらない飲み会のことですね。
職場の飲み会体験談。無駄な時間を過ごしてきた…
私も、職場の「昭和的飲み会」には数多く付き合ってきました。
会社の同僚同士で、ほんとに毎日のように飲み会に行く。
「ちょっと一杯」とか言って、結局2時間。
せっかく早めに仕事を終わらせて、20時には退社できたはずなのに、上司に誘われて22時まで飲んで帰る。
飲んでいる時は、それなりに楽しい。
たまには美味しい食事をおごってくれたりもする。感謝する。
でも、週に何回も飲み会に参加して、得られるものは何か?
上司の信頼?
いつ転勤になるかもわからないのに?
仕事の生産性が上がっていないかもしれないのに?
なんか、違うよな~と思いながら、なかなか断れずに3年ほど経過。
ある時から、「それはどんな飲み会になるか」を見極められるようになりました。
- くだらない愚痴の言い合い
- 上司にゴマをする飲み会
- 美味しいものを食べる飲み会
どれも、昭和的飲み会の代表例ですが、私はこれらをなるべく角が立たないように断るようになりました。
すると、なんとも清々しい。
早めに帰宅して、会いたい友人と会ったり、読みたい本を読んだり、ゆっくり家を掃除したり。
もちろん、デメリットはひとつもありませんでした。
昭和的飲み会は、あくまでも昭和的飲み会なので、別に参加しなくても損はありません。
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社外との接待的な飲み会は有意義な場合もある
サラリーマンをやっていると、社外のちょっとした偉い人も参加するような接待的な飲み会もありますよね。
あれは、ちょっとだけ有意義です。
社外の人が何を考えていて、どんな人なのか分かると、幅が広がります。
自分の会社なんて、日本に何万とある企業の中の一つ。
非常に小さな枠です。
普段は聞けないような価値観とか、ちょっとした武勇伝的なエピソードなんかはためになる場合もありますし、継続的にお付き合いがあるのであれば、人間性が分かることで緊張がほぐれて仕事がやりやすくなったりもします。
そういう意味で、メリットのある飲み会なんです。
社内の飲み会だとしても、例えば他部門の偉い人も参加するような飲み会であれば、多少は有意義かもしれません。
会社の飲み会は時間の無駄という価値観は間違っていない
今回のブログ記事では、昭和生まれの人に怒られてしまう内容を書いてきました。
でも、多分ですけど、この記事を読んでくれた人は、若者ですよね?
そう信じています。
会社の飲み会が断れないでいると、本当に時間を無駄にします。
人生は会社だけではありません。
会社は今勤めているところだけではありません。
同僚は今周りにいるメンバーだけではありません。
そういう、当たり前のことに気が付いて、狭い枠から出ていかないとマズいです。
もしも私のように「今日の飲み会は時間の無駄になりそうだな…」という予感がするようになったら、判別できるようになったら、少しずつ参加割合を減らしましょう。
できれば、お茶を濁さずにはっきりと断った方が良いです。
「ごめんなさい、最近好きな人ができて…」とか言えば、冷やかされながらも帰してくれます。
※できれば本当に好きな人がいるといいのですが…
自分にとって有意義な時間を過ごしましょう。
私がサラリーマン時代に戻るんだったら、やっぱり、ブログを真剣に始めていたかな。
もしくは、もっと本を読みたかったです。
後悔と反省を基に書きました。
なにかしら、感じるものがあれば幸いです^^