GoogleにおけるSEO対策で、かならず知っておくべき「Navboost(ナブブースト)」について解説します。
- ナブブーストがナウい!
- Navboost(ナブブースト)の意味とは?
- 今後のGoogleにおけるSEO対策で超重要かも?
↑このような内容を、ブログ記事にまとめました。
カンタンに言うと、Navboost(ナブブースト)とは、検索結果上でクリック率が高いページをより高く評価するアルゴリズムです。(※アイキャッチで煽ってスミマセン。私も数日前に知りました。笑)
プラスアルファで言うと、検索結果からブログ記事に移ったあとのユーザー行動も見られているようです。(※記事後半で補足)
「ゆるSEO」などというお気楽なKindle本を出している個人雑記ブロガーなりに、ナブブーストについて勉強したことを書いていきます!
SEO専門家が書く文章よりは、だいぶ読みやすいはずですっ
Navboost(ナブブースト)とは?
Navboost(ナブブースト)とは、Googleの検索順位決定アルゴリズムの「重要なシグナルのひとつ」です。
検索結果上における、過去13か月のユーザーのクリックデータを保存し、学習し、検索結果の品質を向上させるために使われています。
検索結果上におけるCTR(クリック率)が高いページの順位が上がりやすくなる、ということです。
しかし、さらに話を進めると…
「読者が検索結果上でなにをクリックし、そのページで満足したのか…その情報をしっかり保存して判定してるよ」ということになります☆彡
(※これは厳密にはNavboostではなく、Glueと呼ばれるそうです)
Navboost(ナブブースト)は最近明かされたグーグルSEOアルゴリズムの秘密の1つ!?
実は、アメリカのSEO界隈では、Navboost(ナブブースト)は注目されています。
なぜなら、2023年10月に、Googleの検索担当副社長のPandu Nayak氏が裁判所にて証言したばかりの内容だからです!!
これまでも「Googleはクリック率やユーザー行動をランキングに反映しているだろう」と言われていたわけですが、名実ともにそれが証明されました。
しかも、長い質疑応答の中でNavboost(ナブブースト)は54回も言及され、「Googleアルゴリズムにおいて、重要なシグナルである」と認めています。
※アメリカのSEO専門家さんの記事を読んで、勉強しました。
英語の法律文書はなかなか読解が難しいのですが…翻訳機能を使いながらけっこう頑張りました。。
▶WHAT PANDU NAYAK TAUGHT ME ABOUT SEO
ちなみに、日本では柏崎さんのHPくらいでしか書かれていません…。しかもサラッと…。
(なぜだ…?結構おもしろい情報なのに…!!)
※さらに突っ込んだ内容を、以下の記事で解説してみました。
もう少しNavboostについて補足
わたしがもう少しNavboost(ナブブースト)について調べたところ、以下のような興味深い内容が判明しました。
①Google社内にはクリック分析チームが存在する…!
Google社には、クリックを分析する専門の部署があるらしいです。
SEOアルゴリズムにとって、Navboostが「非常に重要度が高い」という証拠ですね。
ちなみに、Navboostの歴史は少なくとも2005年にまで遡るそうです。ず~っとGoogleはクリックデータを保存してきてたのです!
②デバイスごとに保存されている
ナブブーストは、デバイスごとにスライス(分類)されて保存されているようです。
パソコンなのか、タブレットなのか、モバイルなのか…どの端末でどのページがどのくらいクリックされて、ユーザーは満足したのか不満を抱えたのか、すべてのデータが蓄積されています。
(※PCでググった時と、スマホでググった時の順位の差は、こういうところが関係してるのでしょうね…!)
③Googleのランキングシステムガイドには記載されていない
大変興味深いことに、Navboost(ナブブースト)は、Googleの検索ランキングシステムには記載されていないのである。
(↑英語のページみたいな口調になっちゃった)
今までも「クリック率が高いと順位が上がるはず」「ユーザー行動は検索順位に影響するはず」という説は有力でしたが、今回、Googleが公式に認めたことになります!
もしかしたら、ちょっとした「秘密」だったのかもしれませんね。
④クリックがトリガーになってる
Navboost(ナブブースト)は、あくまでもユーザーのクリックがデータの出発点になるようです。
つまり、読者が来ていないページや、読者がクリックしていないページではデータが存在していません。
⑤似たような概念でGlueという機能もある
Glueとは、英語で「のり、接着剤」の意味らしいです。
Navboost(ナブブースト)が検索結果上のクリックデータの収集であるのに対し、Glue(グルー)はホバー・スクロール・スワイプ・などの総合的なユーザーインスタラクションを集約するようです。
NavboostとGlueを合わせて、Googleは検索結果を判断し、ランク付けに利用するんだとか。
※結局、ほとんど同じ意味で使われることも多いらしいです。
※参考資料:Googleの裁判所での証言※
↑Navboost(ナブブースト)は検索結果上に影響し、Glue(グルー)はそのページの他の要素全てに影響する。どちらも、SERP決定におけるランキングシグナルだ!…とのこと。
※ちなみに、Navboost発表前にもGoogleはユーザー行動を重視してる旨を発言してました
NavboostとGlueについてGoogleが証言したことにより、正式に「SERPs上のクリック率」はランキングシグナルだと明らかになりました。
(おそらくページ内でのユーザー行動も。)
しかし!
実は以前から、Googleがユーザー行動を重視してるという話はあったようです。
※こちらは、Googleが司法省に提出した、ランキング要因をまとめたスライドです↓
For those who missed the memo.
The three pillars of rankings as stated by Google:
– What you say you are (content)
– What others say you are (links / citations)
– What users think when they interact with your siteThis means a very simply thing >> https://t.co/eFnpH8zxEy pic.twitter.com/diD28ZzpMx
— Ori Zilbershtein (@OriZilbershtein) January 9, 2024
↑ランキング要因の3つの柱として、
「コンテンツ・被リンク・ユーザー行動」と書かれています。
また、X上では、
Googleの公式アカウントが「もちろんユーザーインタラクションを利用してます」と回答していました。
It was along the lines of of course we use user interaction signals, and it says this on the How Search Works site, plus it says this in your 2019 article when you asked us. Which leads to not the “do you use them” but “how do you use them” which I said we won’t go into the…
— Google SearchLiaison (@searchliaison) November 13, 2023
以上、SEOについて勉強してる中で拾い上げた補足情報でした!
Navboost(ナブブースト)って…結局なに?どう対策すればいいの?
ここまで、Navboost(ナブブースト)の基礎知識や背景について紹介してきました。
きっとこれを読んでくれてるブロガーさんはこう思うはずです…
SEO対策において重要なのはわかったけど…
結局なにをどうすればいいの??
…安心してください。
Navboost(ナブブースト)の算出方法は、既にGoogleの文書で明らかになっています。
(引用:IT’S GOOG ENOUGH!)
ほらね!この計算式を見れば一目瞭然♪
…
…って、なんじゃこりゃぁ!!!
この意味不明の計算式をわかりやすい日本語になおすと、こういうことです↓
過去の膨大なクリックデータから、例えばですが、
「この記事はGoogle検索で5位なのだから、クリック数は8%くらいだろう」という予測がGoogleの中で立てられます。
それに対して、検索結果で「15%」クリックされたとすると…Googleは「えっ!8%だと思ったのに15%!?すごい…読者の興味関心をバッチリ惹きつけてやがる…!!」と判断し、この記事にブーストをかけてくれるのです☆彡
つまり、対策法はCTR向上&ユーザビリティ向上!
Navboost(ナブブースト)をかけてもらい、自分のコンテンツの評価をあげるためには、以下の2点が大事になります。
- ①検索結果内でのCTRを向上させる
- ②ページ内でのユーザー行動を向上させる(予測)
長くなってきましたが…
もうすこしだけ対策方法を書いてみます><
①検索結果内でのCTRを向上させる
Googleの検索結果に1位~10位までズラーっと並びます。
その中で、いかに自分の記事をクリックしてもらうか…が1つ目の勝負です!
- タイトルを魅力的にする
- メタディスクリプションを魅力的にする
- 構造化データを使って露出を高める
↑これらの施策が有効です!
私は「メタディスクリプションを書かない理由」という記事を書いてる通り、メタディスクリプションの最適化すらできていませんが…やはり手を入れていった方がいいかもです。
掲載順位が5位だったとしても、意外なほどに3位や4位の記事よりもクリックされていれば、Googleはいずれブーストをかけてくれる…というわけです!
(もちろんナブブーストは唯一の要因ではないですが)
②ページ内でのユーザー行動を向上させる(予測)
Navboost(正式にはGlue)で高評価を得るためには、「ユーザビリティを高めること」が重要になります。
- わかりやすいブログ構造
- モバイル表示の最適化
- ページスピードの高速化
- 読者がクリックしたくなる内部リンクの充実
- コンテンツを最後まで読んでもらう工夫
もう少し具体的に踏み込むのであれば…
以下6つのような対策が有効なのかもしれません。
- ラストクリックを増やし=読者を満足させる
- ページ数/セッションの向上
- 平均滞在時間の向上
- ページ内リンクで回遊性を高める
- コメント欄などでエンゲージメントを高める
- クイックバックやイライラしたクリックを減らす
↑どれも、私の拙いSEO知識では詳しく解説できません…(笑)
また、私のここまでの内容が完全に合ってるかもわかりません。
しかし、いずれにしても、「ユーザーがそのブログを楽しんだかどうか」は、今後すごく重要視されるだろうと思っています。
※ちなみに…バイラインっていう言葉も大事なのですが、、ご存じでしょうか><?
バイラインでSEO対策をしていない人は、必ず確認してください↓
【追記】Googleアルゴリズムの一部流出でナブブーストが大注目
私がこのナブブースト記事を書いて公開したのは「2024年4月20日」でした。
その時は、ブロガーさんの間では「ナブブースト?なにその単語!うける!!」みたいな反応だったのですが(笑)、2024年5月28日に世界中でナブブーストが大注目されます!!!
Ok, let’s get this party started!
A couple weeks ago I said I was publishing the most important thing I ever wrote. I was wrong.
Documentation related to the Google Search algorithm leaked and I spent the weekend tearing it apart.https://t.co/v71B16Ggov
✌🏾
— Mic King (@iPullRank) May 28, 2024
↑上記ポストの通り、Googleの検索アルゴリズムの秘密が一部流出し、やはり「Navboostは強力なランキングアルゴリズムである」と書かれていたのです…!!
おかげさまで、SEO専門家でもない私のナブブースト記事に、アクセスが集中しました!
Googleの漏洩文書にナブブーストがたくさん出てきてた。人々は【ナブブースト】と検索した。日本語ページは少ない。そして私のナブブーストの記事をクリックし、読んだ。私のブログにNICEなナブブースト指標が貯まった。ありがとう、ナブブースト。君のおかげだよ。#Navboost #ブログ書け pic.twitter.com/2zoaHYZ6fy
— 山本りと🌻雑記ブログ7年/655記事/Kindle4冊🖊 (@rito_travel) May 30, 2024
ブーストありがとうございます(^^)/笑
【まとめ】GoogleのSEOシグナル「Navboost(ナブブースト)」を知っておこう
今回のブログ記事では、ただの雑記ブロガーが自分の勉強と忘備録を兼ねて、そして皆さんへのささやかな価値提供を願って、Navboost(ナブブースト)について一生懸命書きました!
要点をまとめると、以下の通りです。
- NavboostはGoogleアルゴで使われてる指標
- 検索結果上のクリックを計測、分析、保存してる
- GlueはNavboostの別名でクリック以外も分析してる
- ランキングシグナルとして「重要」と検索担当が発言
- CTRを上げることでブーストをかけてもらえる
- (おまけ)ユーザー行動も見られてるという専門家も多い
ちなみに私は英語が読めません。(TOEICはできたんですけどね…850点。過去の栄光。)
海外のSEO情報は「ちょっと何言ってるか分からない状態」だったので、Google翻訳で日本語にして、いっしょうけんめい勉強しました。
もしかしたら、一部誤った情報などもあるかもしれません。
それは申し訳ないです。陳謝。
そのあたり、差し引いてご覧いただけると幸いです☆彡
2024年のグーグルSEO対策は、Navboost(ナブブースト)がナウい!!
ブロガーの皆さん、CTRを高めつつ、読者のページ内行動を良くしていけるよう、がんばりましょう♪
※ちなみに私は、『ゆるSEO対策』でも十分にGoogle上位をキープできてるKWも多いです。今でも、7万PVくらいは頑張ってます!
Kindleアンリミテッドなら無料で読めます♪
※2024年3月のGoogleコアアップデートについては以下の記事も参考になります!
※さらにさらに、個人ブロガーがGoogleアプデに対抗するための方法も考察してみました☆彡
※アメリカSEO専門家の参考記事
▶What Is Google’s Navboost Signal?
▶How Google Search and ranking works, according to Google’s Pandu Nayak