インテリ系、インテリっぽい、インテリキャラ…よく使われる単語ですが、実は英語ではなくロシア語が由来なんです。
- インテリの語源は?
- インテリって悪い意味でも使われる?
- インテリゲンチャ、本来の意味は?
- インテリキャラと高学歴…少し違う?
こんな疑問点について、ブログ記事にまとめました。
一言で言うと、インテリの意味は「知識階級」。
学問を修め、社会や国家に役立てる人々のことを指します。
英語で知性・知能という意味の「インテリジェンス」ではなく、ロシア語で「知識階級」という意味の「インテリゲンチア」が語源。
今回のブログ記事では、インテリ(インテリゲンチア)の正しい意味と使い方について、インテリ風に(?)解説していきます。
インテリの語源はロシア語だった!
インテリって単語の語源は、実はロシア語でした。
勝手に英語だと思ってました…
Интеллигенция(intelligentsiya)
読み方は、
- インテリゲンチア
- インテリゲンチャ
- インテリゲンツィア
って感じです。
意味は「知識階級」「知識階層」。
英語の「インテリジェンス」も、知識とか知能とかの意味があるのでややこしいですね。
「インテル」とかも有名だし。
でも、ロシア語が語源で、日本語や英語に派生していったものと考えられているそうです。
他の単語では「ノルマ」「カンパ」などもロシア語が語源なんだとか。
知らなかった…><
インテリの本来の意味と使い方とは!
インテリとは、ロシア語で「知識階級」という意味です。
本来の意味をもう少し詳しく解説すると、「学問を修め、それを社会・国家・人々のために役立てる人たち」という感じです。
- 政治家
- 経営者
- 学者
- 評論家
- 教師
- 作家
- 芸術家
などなど、学問を役立てる方法は、色々とあります。
(職業は関係ない)
もう少し踏み込むと、ロシアの歴史にも関係してきます。
ロシアで「インテリゲンツィア」という単語が多用されるようになったのは、19~20世紀のロシア革命の時期。
絶対王政による封建的社会制度が崩れ始めていた当時、貴族やブルジョアを中心に、学問を修めた人がその知識や思想を、農民や労働者たちにも広めていきました。
従来は「階級」と言えば、家柄・身分・経済力によって「上流」「下流」が分けられていました。
しかし、どんなに貧乏でも、身分が低くても、「知識階級」に入ることはできたのですね。
当然ながら、農民や労働者はロシアで圧倒的多数を占めていましたので、彼らが学問を修めて社会主義への思想を深めるにつれて、社会変革も急速に進みました。
皇帝を倒して平等な国家を作るという目的のために、インテリたちがロシア革命を起こしたということです。
つまり、インテリの本来の意味/使い方をまとめると、
学問を修めて、社会や国家に働きかける志向性を持っている人々のことです。
インテリと高学歴は意味が違う?
ロシア語で「知識階級」という意味のインテリは、「高学歴」とは少し違うことが分かりますよね。
高学歴っていうのは、一流大学卒業や、大学院修了の博士号を持った人などのことを指しますが、彼らは必ずしも知識を「社会や国家のために役立てている」とは言えません。
変な話、私もいわゆる高学歴ですが、学んだ学問を社会の役に立てられていない…つまり、「高学歴だけどインテリではない」ということです(;’∀’)汗
逆に、高学歴とは呼ばれない人、例えば中卒・高卒の人でも、インテリの人はいます。
個人的に勉強をして、一定以上の知識や教養を身に着け、それを社会の役に立てている人もいるからです。
このような人たちは、高学歴ではないけど、インテリ。
高学歴とインテリは、本質的に違う意味を持っているのですね。
インテリっぽい/インテリ風/インテリ系…「頭が良い」って意味で使われてる
日本では、ただ単に「頭が良い人」という意味で、インテリという単語が使われていたりします。
- インテリ男子
- インテリ女子
- インテリ芸人
- あの人、インテリっぽい
- インテリ風だね
- インテリ系メガネ
などなど。
東大卒、京大卒の人をインテリと呼んだり。
一流難関大学を卒業した人の半分くらいは、その知識や思想を社会の役に立つ形で活用できていると思うので、まあ、間違いではないと思います。
でも、やっぱり「勉強ができる」っていうのと、「学問を修めて社会の役に立つ」というのは違いますからね。
日本では、本来の意味とズレて使われていますよね。
自分で言うのは恥ずかしいですが、私は勉強はできるけど、インテリではないですから…。
「インテリ」は悪い意味?褒め言葉じゃない場合も。
日本では、「インテリ」という言葉は俗に悪い意味を持つこともありますよね。
- インテリっぽい
- インテリ風
- インテリ系
- 眼鏡をかけたインテリヤクザ
などなど。
だいたいの意味合いとしては、
- 頭良さげを気取っている
- 勉強ばっかりしているが、実践に弱い
- 外見だけ勉強してるっぽい
- 古風な眼鏡をかけている
- 勉強ができることを自慢する
みたいな悪い使われ方があると思います。
インテリって言葉は、いい意味でも悪い意味でも使われています。
実際のところ、みんな「インテリ」の本当の意味をあまり分からないまま、「頭がいい」的な解釈だけで使っているわけです。
友達に「君、インテリ風だね」と言われたら、
「君は賢そうな雰囲気を出しているけれど、実際は社会の役に立つ知識階級ではないよね」という悪い意味が込められてるかもしれません…。笑
もしくは「ダテ眼鏡をかけて古典文学を読んでいるなんて、見た目は立派だけど、ずいぶん気取っているね」という意味です。笑
冗談っぽく使われることも多い言葉です。
▶【読書好き】本の虫とは?意味・語源・どこから呼ぶ?1日何時間【bookworm】
【まとめ】インテリとは何?どういう人?
今回のブログ記事では、インテリという言葉の意味と使い方について、解説してきました。
要点をまとめると、以下の通り。
- インテリとは、ロシア語で「知識階級」の意味
- 学問を修め、社会貢献する人のこと
- インテリと高学歴は違う
- 日本では本来の意味と違う使い方もある
インテリと言われて悪い気持ちはしませんが、もしかしたら「気取ってる」「自慢している」「雰囲気だけ」と悪い意味で使われているかもしれないので、要注意です!笑
知識レベルが高い、知能が高い、IQが高い、勉強ができる…
そういう良い意味で「インテリ」と呼ばれる人になるために、今後も学問に励もうと思います。
そしてロシア語の本来の意味での「知識階級」になれるよう、ブログで人々の役に立てればよいな…と思います!!
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