フリーランスで働いて5年目になります。
日本社会でもフリーランスという働き方が増えていますが、クライアントや世間一般からは「信用できない」という評価が下されています。
- フリーランスとは何?
- なぜフリーランスは信用できないのか?
- 仕事上の立場の弱さと、社会的な信用の低さ
- 発注者に信頼されるために必要なことは?
このような情報を、ブログ記事にまとめました。
フリーランスは誰でも名乗れるため、無責任な受注者が意外と多いんです。
信用できないと判断されるのも当然…。
信用を勝ち取る方法は「スキル&マナー」だけで十分です。
クラウドワークスで受注側にも依頼者側にもなった経験がある筆者が、フリーランスが使い捨てされる信頼感のない実態について解説していきます。
フリーランスの立場は弱い…信用がない…
フリーランスという働き方が広まりつつも、立場が弱く、信用がないのが現状です。
- フリーランスってフリーターと同じだろ
- 個人のフリーランスなんて信用できないよ
- 安い単価で発注しても文句言えないだろう
- 契約書もまともに交わしてないし、使い捨てで
- フリーランスがローン組めるわけないだろう
- 安定収入があってもマイホームが買えない…
このような厳しい現状があります。
確かにひどいフリーランスもいますし、スキルがないのに受注している人もいるでしょう。
しかし、「個人のフリーランス」という時点で信用がないのは残念。
少しずつ認識が変わってくるといいのですが。

優秀で真面目なフリーランスも多いのに!
そもそもフリーランスって何?
そもそも、フリーランスってどんな人のことでしょうか?
ウィキペディアによると、組織に属さず、社会的に独立した個人事業主のこと、と書かれています。
「自由業」「自由職業」「フリーランサー」とも呼ばれる。
確かに【フリーランス=個人事業主】というのは分かりやすい。
しかし、厳密に考えると、それも少し違うような気がします。
個人事業主とフリーランスの違い
個人事業主は、個人で事業を営んでいる人のこと。
この場合の「事業」がポイントだと思うのですが、事業とは「目的をもって継続的に経営する仕事」のことです。
フリーランスの仕事って、「目的をもって継続的に経営」はしないですからね。
つまり、フリーランスは事業をしていないので、個人事業主とは違う。
単発案件を受注して、食いつないでいるだけ。
もっと言ってしまえば、やはり「アルバイト的な働き方」と言われても、仕方ないわけです。
なぜフリーランスは信用できないと判断される?理由5つ
なぜフリーランスは信用できないと判断されてしまうのでしょうか?
- フリーランスが急増しているから
- 誰でも名乗れるから
- 納品物のクオリティが低いから
- ビジネスマナーが悪いから
- 個人の状況、健康状態によって不安定だから
これら5つの理由について、詳しく見てみましょう。
フリーランスが急増しているから
新型コロナの影響、副業解禁の企業が増えた影響の2つで、フリーランスは急増しています。
副業を含めたフリーランスは、日本で1000万人を超えています。
多くの人が働き方の変革を迫られ、クラウドワークス・ランサーズ・ココナラなどで稼いでいる人が増えています。
フリーランスの数が増え続けると、それに比例して玉石混交の状態に。発注者も慎重になりますよね。
誰でも名乗れるから
先ほど、フリーランスの定義を紹介しました。
結局のところ、誰でも今日からすぐに「フリーランス」を名乗ることができます。
フリーターだって、パートタイマーだって、広義のフリーランス。
単発で色々な仕事を請け負いながら稼ごうと思いついて、クラウドワークスに登録・応募すれば、その日からフリーランスが開始できます。
特に行政への申請はいらないので。
誰でもかれでもフリーランスになられると、発注者側が「信用できない」と感じるのも当然でしょう。
納品物のクオリティが低いから
フリーランスの中には、明らかに納品物のクオリティが低い人もいます。
発注者が求めている基準の成果物が提出できないことが、予想以上に多いのですね。
- スキル不足
- やる気不足
- コミュニケーション不足
フリーランスだからと言って、全てを「自由」にされては困りますね。
難易度が低い案件は、クライアントも未経験歓迎としていますが、それにしても質の低い仕事をしてしまうと、一気に信用を無くします。
ビジネスマナーが悪いから
会社員経験がない人がフリーランスになっているケースも多いです。
主婦とか、学生とか、ニートとか。
フリーランスの仕事だとしても、お金のやり取りが発生している以上、それはビジネス。
質問の仕方、納期の調整など、メールのやり取りは最低限のマナーが求められます。
自由業とはいえ、あまりにもマナーが欠如していると「信用できない」と判断されてしまいます。
個人の状況、健康状態によって不安定だから
フリーランスという働き方は、完全に個人プレー。
その人の日々の状況や健康状態に、振り回されてしまうリスクがあります。
- 体調を崩してしまった
- 親族の冠婚葬祭
- ダブルブッキングになってしまった
- 精神状態が悪くなった
などなど。
納期に間に合わなかったり、連絡がつかなかったり、全て個人の責任になってきます。
クライアント側は、正直なところ「常識の範囲内で待つしかない」という感じでしょう。
そもそも個人だと限界があるので、信用度が低いのは仕方ない部分もあるのです。

クライアントに信頼されるフリーランスとは?
それでは、クライアントに信頼されるフリーランスとは、どのような人でしょうか?
- 期待以上の成果物を納品する
- こまめな連絡、相談
この2つで、自然と信用は高まり、継続的に仕事を振ってくれることに繋がります。
まあ、先ほどの「信用できない理由5つ」をしない、ということなんですけどね。
期待以上の成果物を納品する
ビジネスですから、求められた成果物を納品し、報酬をもらうのが当たり前。
そこでクライアントが期待している以上のクオリティで納品すると、「おお、この人はすごい」ということになります。
スキル勝負で、どんどん継続案件を受注していくと、働きやすくなりますよ。
こまめな連絡・相談
仕事は結局、人と人とのやり取りです。
こまめにやりとりし、「報告・連絡・相談」ができる人は、信用されます。
コミュニケーションが苦手だからフリーランスとして働いている人も多いと思いますが、やはり最低限のコミュニケーションは不可欠ですね。
気の利いた言葉を使う必要はありません。
ただ単に「承知いたしました」「〇〇ということでよろしいでしょうか?」「数日中には納品いたします」など、簡単な返信でもクライアントは安心します。
ビジネスマナーと聞くと難しそうですが、超簡単に言えば「なるべく早めに返信する」ということです。
フリーランスは社会的信用力もない
ちなみに、フリーランスは社会的信用力も低いです。
簡単に言うと「私はフリーランスです」と言うと、「ああ、そうなんだ(会社勤めではないんだ)」という反応をされます。
これは世間一般の反応でありつつ、さらに言うと、金融機関からの信用力(クレジット)とも関係しています。
自動車などのオートローンも、住宅ローンも、フリーランスは審査が厳しい。
安定収入があっても、過去三年分の確定申告で基準年収を超えないと融資してくれない…なんてことも。
この辺りは、だいぶ緩くなってきたみたいですが、まだまだ会社員と比較すると厳しいです。
【体験談】筆者のフリーランス生活
さいごに、一応、筆者のフリーランス体験談を紹介しておきます。
私も最初は「信用されない」フリーランスだったと思います。
スキルレベルは高くなく、実績も0だったからです。
最初はクライアントも判断に迷ったでしょう。
しかし、私は頼まれた仕事は着実にこなし、時にはクライアントが「素晴らしいですね。修正点はありません」と言ってくれるほど丁寧に頑張ってました。
連絡もなるべくこまめに。
すると「別のキーワードでもライティングをお願いしたいのですが…」とリピート案件の声をかけてくれるようになりました。
結局、継続的に仕事をもらうことができて、営業する手間も省けて、よい信頼関係を築いていくことができました。
(途中で単価も上げてくれたし)
努力しつつ、真面目に案件をこなしていれば、相手も信頼してくれるようになります。
ビジネスですから、第一に納品物。第二にコミュニケーション。

クライアントさんと相互信頼関係になれるとラクチン
【まとめ】フリーランスの立場の弱さを克服!もう信用できないとは言わせない!
今回のブログ記事では、フリーランスは信用できないと言われる理由と、その対処法について解説してきました。
要点をまとめると、以下の通り。
- フリーランスは誰でも名乗れる
- クライアントは個人のフリーランスを信用していない
- スキル不足、コミュニケーション不足の人が多い
- 信頼関係を築くにはスキル&マナーが重要
- 一度信頼されれば継続リピート案件をくれる
いかがだったでしょうか?
どんな仕事でも当然なのですが「求められたことを、しっかりとやる」のが基本。
フリーランスって「自由に楽して稼げる」といったイメージを持つ人もいるみたいですが、違います。
ある意味では会社員やアルバイトとして雇用契約を結ぶよりも、信頼関係を築くのは難しいです。
そんな中、私はフリーランス全体の信用力を高めたい!とも思います。
一生懸命やっているスキルのあるフリーランスまで、社会的には認められにくいですからね。
みんなで信用されるフリーランスになって、世の中を見返してやりましょう!
(ちょっと後半よくわからない意見になったけど)