「氏」という敬称は、よく新聞やニュースで見かけますが、どのように使うのが正しいのでしょうか?
- 「氏」は女性にも使える?
- 「殿」「さん」との使い分けは?
- 名字の後?フルネームの後?
- 正しい敬称の使い方って?
これらの情報を、ブログ記事にまとめました。
結論としては、「氏」という敬称を女性に使うのは正しいですし、名字の後でもフルネームの後でも大丈夫。
小池氏と使うことも、小池百合子氏という使い方もOK。
女性の敬称は「さん」が一般的ですが、特に「固めの書き言葉」においては「氏」が使われることがあり、「殿」「様」との使い分けルールは厳格ではありません。
今回のブログ記事では、女性にも「氏」という敬称を使えるのかどうか、調べた結果をまとめていきます。
【結論】女性の敬称にも「氏」を使う
女性の敬称にも「氏」を使うことはできます。
- 小池百合子氏
- 田中真紀子氏
- 小保方氏
- 高市氏
などなど、新聞でもニュースでも「氏」の表記が確認できます。
文化庁の国語審議会でも「女性の敬称に氏を付ける」ことは認められていました。
名字の後に「氏」、氏名の後に「氏」はどちらでも良い
前述の例の通り、「氏」という敬称は名字の後につけてもいいし、氏名の後につけてもいいようです。
新聞を見ていると、見出しでは「小池氏」。
本文の最初では「小池百合子氏」と書き、その後は再び「小池氏」と表記されているパターンが多いですね。
フルネームに「氏」をつけるのも、使い方として正しいです。
★ついでに知っておくべき雑学↓
▶【省略OK】大字・小字って書く/書かない?意味と注意点を解説
氏を付ける場合って?書き言葉での敬称
氏を付ける場合って、いつなのでしょうか?
日常会話の中では「〇〇氏」なんて使いませんよね。
(オタクは使うけど)
「氏」という敬称は、新聞やニュースを中心とした「固めの書き言葉」で使われるのが一般的なようです。
ブログの文章で「氏」を使っても間違いではないので安心しました。
少し前に自分で気になったんですよね。誰の事書いてたのかは忘れたけど。
「様」「殿」「さん」との使い分けは?
敬称の使い分けには明確なルールがありませんでした。
- 氏
- 様
- 殿
- さん
これらが女性に使われる主な敬称です。
「〇〇さん」は主に話し言葉や、柔らかめの書き言葉で使われます。
「〇〇様」は男女どちらの敬称としても最も一般的でしょう。
手紙やメールの宛名にも「様」を付けるのが普通です。
「〇〇殿」は受験や入社試験など、より固めのイメージ。
役所とか企業とか。
以上のように、敬称の使い分けについては明確なルールはありませんでした。
逆に言えば、どれを付けても間違いではないです。
「氏」って男性にしか使えないと思ってた
最後に私の勝手な誤解話を書いておきます。
「〇〇氏」という敬称は、男性にしか使えないと思ってたんですよね。
(なぜだろう)
氏という文字って男性的な印象があるんです。
家計を背負っていくような。歴史の授業でも「藤原氏」「北条氏」とか書かれていたし。
でもよく振り返ってみると「小池百合子氏」「北条政子氏」という字面を見ても、口に出しても見ても、全然違和感はありませんでした。
〇〇女史、〇〇嬢という呼び名も?
ネットで検索していたら、「〇〇女史」「〇〇嬢」という呼び名もあるとのことでした。
「女史」とは、学者や専門家の地位にある女性に対して使う敬称ですね。
最近は、男性でも女性でも「〇〇先生」と呼ばれます。少し古い使い方かな。
「嬢」という敬称も今の時代では使われているのを聞いたことがありませんね。
どんな言葉も同じですが、その時代や社会の慣習によって使い方は変わってきますからね。
言葉って、生き物というか、文化。
【まとめ】女性の敬称にも「氏」を使う!使い分けルールは曖昧
今回のブログ記事では、女性の敬称にも「氏」を使って良いのかどうか、辞書やネットや文化庁の情報を用いてまとめてきました。
要点をまとめると、以下の通り。
- 女性にも「氏」を使える
- ニュースや新聞などの固い場で用いられる
- 小池氏とも小池百合子氏とも使える
- 「様」「さん」との使い分けルールは曖昧
- 時代とともに言葉の使い方は変化していくもの
自分でブログ文章を書いているときに、女性に「氏」をつけるのに少し違和感があったため、調べてみました。
結果的には女性にも「氏」は使われているし、辞書でも男女の区別については触れられていませんでした。
おそらく昔は家系を継ぐ男子に対して「藤原氏」とか使われていたのだと思われます。
「貴様」とか「お前」とかも、昔と今とでは使われ方やニュアンスが全然違いますしね。
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